ポチのクレヤン編集長日記:ポチことツルシカズヒコが書く身辺雑記
科学者・大杉栄
大沢正道『大杉栄研究』読み進めています。
今、読んでるところは
この本のキモのパートのようです。
大杉には三つの顔があって、
それは科学者の顔、哲学者の顔、
文学者の顔という指摘です。
大杉の思想の基礎を形成したのは、
つまり、科学と哲学と文学への造詣の
深さだったというわけです。
哲学と文学は想定内でしたが、
大杉栄検定の初級レベルの私にとって
科学は想定外でした。
ダーウィン『種の起原』、ファーブル『昆虫記』の
翻訳者であることはけっこう有名ですが、
そのほかにも自然科学系の本を
いろいろ翻訳しています。
たとえば、
フランスの心理学者&社会学者&物理学者、
ギュスターヴ・ル・ボンの『物質非不滅論』を
日本人で初めて翻訳したのが大杉でした。
20世紀初頭にに出版された『物質非不滅論』は、
原子力について言及した画期的な本でした。
さらに驚くのは物理学史上のこの一大発見を、
大杉が興味津々で訳したということです。
原子力時代の到来を予言していた書物を
およそ100年前に大杉が訳し、
その内容にただならぬ興味を示していた、
そのことに驚きました。
★8月開催のワタナベ・コウの
『山崎ミシン』ソーイング教室、
参加者募集を開始しました。
★ワタナベ・コウが和光大学ジェンダーフォーラムで
講演をすることになりました。
演題は「裁縫する女のジェンダーポリティクス」。
10月21日(火)です。
前期の7月12日(土) は
上野千鶴子氏の講演があります。
★電脳マヴォにてワタナベ・コウ『ふもれすく』連載中。
★『ふもれすく』年譜〈伊藤野枝・辻潤・大杉栄に関する年譜〉制作中。
★伊藤野枝年譜、制作中です。
★伊藤野枝目メモ連載中です。
★伊藤野枝年譜、制作中です。