ポチのクレヤン編集長日記:ポチことツルシカズヒコが書く身辺雑記

『エロス+虐殺』を観直す

クレヤン11号の特集は、
吉田喜重監督『エロス+虐殺』に触発されて・・・
というスタイルにしようと思っているので『エロス+虐殺』を観直した。

「過去と現代(撮影当時1969年)を超えて自由に行き来する時空間」
というのが、この映画の魅力のひとつなのだが、
たとえば、岡田茉莉子さん演じる伊藤野枝が46年の時間を超えて、
1969年の新宿西口に日傘を差して出現するシーンが、僕は好きだ。

すごい引きのショットで豆粒のような岡田さんが、
スクリーンの左から右へ歩いて行くシーンである。
竹を斜めに切ったようなオブジェも目に焼き付きます。
この映像だけでこの映画を観る価値があると僕は思います。

写真は1969年から40年の時が経過した新宿西口です。

新宿西口