ポチのクレヤン編集長日記:ポチことツルシカズヒコが書く身辺雑記
平塚らいてうの伝記と自己正当化
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文:ツルシカズヒコ 絵:ワタナベ・コウ
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「伊藤野枝 1895-1923」
第28回「雷鳴」をアップしました。
平塚らいてうと
尾竹一枝(紅吉)の関係ですが、
らいてうは自伝
『元始、女性は太陽であった』の中で、
ふたりの関係は同性愛的なものでは
なかったと書いている。
実際、自分は奥村博という
伴侶を得たし、
紅吉には同性愛的な
感情があったかもしれないが、
それは彼女が同性愛的なものへ
「恋」していただけだという。
しかし、らいてうは『青鞜』に
「私の少年よ」と
紅吉に語りかけるような、
激烈な文章を書いているので、
らいてうにも同性愛的な
感情があったと考えるのが
自然なのではないかーー。
そう指摘しているのは
井出文子『「青鞜」の女たち』である。
そして、井出はらいてうの伝記
『元始、女性は太陽であった』に通底する、
らいてうの自己正当化も指摘している。
私もその匂いがして仕方がないのだが、
こういうことも
「教科書が教えない平塚らいてい」
として、後世に伝える必要があるはず。
らいてうが嘘をついている
というわけではなくて、
回想というものは、
その人の主観で書かれるものだ
という認識が欠落しては
いけないということです。
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