ポチのクレヤン編集長日記:ポチことツルシカズヒコが書く身辺雑記

『エロス+虐殺』の中の伊藤野枝


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吉田喜重監督
『エロス+虐殺 ロング・バージョン』をDVD鑑賞。

私は現在、伊藤野枝の生涯を
時間軸に沿って文章化しているので、
改めてこの映画が時間軸に
敢えて拘っていない創作、
虚構であることがわかりました。

野枝と大杉が出会った時期、
大杉が赤旗事件で入獄していた時期、
野枝と辻が染井の借家に住んでいた時期
などなど、実際の時間軸が
大胆にシャッフルされています。

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3時間半に及ぶロングバージョン。
集中して見続けるのはちょっと辛いです。
でも、それでよいのです。

退屈になったら早送りして観てよい映画です。
ストーリーを追っている映画ではないからです。

断片的に印象に残るシーンがあれが、
それで十分楽しめる映画なんですね。

私が特に印象に残るシーンは、
ふたつあります。

17歳の野枝が上京するシーン。

野枝が郷里、福岡県今宿から出奔して
上京するのは1912年春ですが、
野枝を演じる岡田茉莉子さんは、
明治の女学生のファッションですが、
なんと新幹線で上京しています。

過去と映画製作当時の現在(1969年)を
ミスマッチさせてしまっています。
ナイスです。

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そして1969年夏の新宿西口広場。

新宿西口はかつて淀橋と呼ばれ、
野枝と大杉の家があった地域です。

日傘を差した28歳の野枝が
46年後の「淀橋」に現れる。

野枝が過去から現在にやって来たわけです。
これもまた過去と現在の
ミスマッチの妙でナイスです。

ただし、この映画の登場人物についての
ある程度の知識がないと、
楽しめないということはあります。

私が伊藤野枝に興味を持ったきっかけは、
『エロス+虐殺』を観たことでした。

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