ポチのクレヤン編集長日記:ポチことツルシカズヒコが書く身辺雑記
『平凡パンチ1964』と『「アンアン」1970』
午前中、
5月に開催される第十回文学フリマの参加申し込みをしました。
前回までのサークル名は「クレヤンふたり書房」でしたが、
今回からは「クレヤン編集部」で参加します。
午後、コウ編集部員と、
吉田喜重監督『煉獄エロイカ』(1970/現代映画社)を観ました。
僕は途中、30分ぐらい居眠りしてしまったんですが、
居眠りしなくても、よくわからない内容なので、
ノームロブレムなんでしょう。
そういう映画です。
映像はすごくいいなぁ〜と思いました。
赤木洋一著『平凡パンチ1964』と『「アンアン」1970』の書評を、
ようやく書き終えました。
クレヤン11号に掲載する原稿です。
完成度の高い本なんだけど、すごく腹立たしい読後感があって、
それをどう書けばいいのか、苦労してしまいました。
赤木洋一さんは38年間、マガジンハウスに勤務し、
同社の社長まで務めて02年に退社しています。
『平凡パンチ1964』と『「アンアン」1970』には、
64年から70年代前半までのマガジンハウスのことが記されています。
まあ、同社の黄金時代ですよね。
80年代後半ぐらいから、マガジンハウスは凋落していくわけですが、
その責任の一端は、管理職にいた赤木さんにもあると思うのですが、
同社の社員の方はこの2冊の本をどう読んだのだろうか。
『平凡パンチ1964』と『「アンアン」1970』、
すごくよくできてる本なんですが、
引退した元出版人のムシのいい回顧録ではないかと、
僕には思えるんです。
都合の悪いことはすべて隠蔽した……。