伊藤野枝「大杉栄の死を救う」

ポチのクレヤン編集長日記：ポチことツルシカズヒコが書く身辺雑記

2015-12-08（火）

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聖路加病院に入院して、
生死の間を彷徨う大杉栄。
看病に全力を傾ける野枝。

野枝さんはそのときの体験を
「大杉栄の死を救う」に記していますが、
彼女が残した文章の中では、
かなり好きな文章です。

ただし、野枝さんの文章は
やや冗長なところがあるので、
私が読み易く文章を整理しております。

それはともかく、
野枝さんの精神の強靭さ、
クレバーで冷静な判断力が読み取れる内容ですね。

野枝さんはかなり力を入れて
「大杉栄の死を救う」を書いたことでしょう。

前夫・辻潤と子供を捨て、
大杉の前妻・堀保子から大杉を奪い、
大杉の愛人・神近市子からも大杉を奪った、
悪魔のような女というのが、
野枝の世評でした。

その世評を覆してやろうという強い意志、
強い意図が感じられる文章だと思います。

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