ポチのクレヤン編集長日記:ポチことツルシカズヒコが書く身辺雑記

伊藤野枝訳「少数と多数」




【あきらめない生き方 詳伝・伊藤野枝 】連載中!
第103回をアップしました。

野枝は辻潤の力を借りて、
エマ・ゴールドマン
「Minorities versus Majorities」を翻訳、
『青鞜』1913年10月号に掲載しました。

野枝はこの翻訳「少数と多数」を通じて、
リアルタイムで生きていた
1913年当時の「現代」を、
「量」が「質」を破壊してしまった
不幸な時代だと指摘している。

●今や私どもの全生活,
生産、政治、教育は
全く数と量との上に置かれている。

●かつて自分が作ったものの質に
プライドを持っていた労働者は、
悪質な物品をいたずらに生産する
無能な自働機械に変ってしまった。

●かくして「量」は
人生の慰藉と平和とを助くるに反し、
唯だ人間の重荷を増加した。

まるで2016年の今の日本に
ついて語っているかのようですね。

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