ポチのクレヤン編集長日記:ポチことツルシカズヒコが書く身辺雑記
井出文子が指摘する伊藤野枝の「美しさと価値」
【あきらめない生き方 詳伝・伊藤野枝 】連載中!
第133回〜135回をアップしました。
野枝の死後、
野上弥生子は野枝さんには
何も独自の思想はなかった、
ただ大杉栄の妻として
夫の思想に染まっていただけだった
というような主旨の文章を書いているが、
果たしてどうだったのだろう。
「乞食の名誉」を読むかぎり、
野枝は確固たる意志を持って
アナキズム思想に
近づいて行ったと思えるのだが。
野上弥生子は
野枝には思想を持てるほどの
知性はまだなかったと
指摘したかったのかもしれない。
しかし、私は井出文子が
『自由それは私自身 評伝・伊藤野枝』で
指摘している、
この下りをサポートしたい。
野枝は自身の感情の質の分析や、
理論化をする十分な時間をもたなかったが、
自身の感情にあくまで忠実にしたがい、
世のわけしりの知性をこばんだ。
野枝の美しさ、価値はそこにあったとおもう。
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