大杉栄「コズロフを送る」の謎

ポチのクレヤン編集長日記：ポチことツルシカズヒコが書く身辺雑記

2016-10-10（月）

【あきらめない生き方　詳伝・伊藤野枝】連載中！
第371回をアップしました。

慌ただしい中、
大杉がウサギに気をとめるシーン。
このシーンいいですね。

大杉一家が飼っていたのは、
アナウサギだと思われます。

↑
これがアナウサギです。
穴を掘る能力に長けているからアナウサギ。

この写真は広島県の大久野島で
私が撮影したものですが、
アナウサギが掘った穴が
そこら中にありました。

それはともかく、
私が気になるのは、
大杉がなぜウサギのことを
「コズロフを送る」に書いたのか。

外泊する間際に
ウサギのことが気になって、
囲いから逃げ出しているウサギを
囲いの中に入れたという事実は、
まあ、さもありなんと思うんです。

ただし、そのことは
「コズロフを送る」に書かなくても
よかったわけです。
本筋には関係ないことですから。

でも、大杉は書いた。
なぜか？　

そのあたりの謎が
「コズロフを送る」というエッセイの
奥行きの深さではないかと思います。

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