岩川隆『殺人全書』（光文社文庫）

ポチのクレヤン編集長日記：ポチことツルシカズヒコが書く身辺雑記

岩川隆『殺人全書』（光文社文庫）

2010-09-30（木）

さて、続行中の本の整理。
コウ編集部員も作業に加わり、だいぶ進行してきました。

図書館で「借りられる本は手放してもOK」を、
原則として始めた整理作業だが、
そんなに簡単に割り切れるものではないんですね。

たとえば、文庫本。
分厚い文庫本は形態になんか惹かれるものがあって、
手放せないですね。
僕が所有する文庫本で一番分厚いのは、
冒頭写真の片島紀男『三鷹事件』（新風舎文庫）。
厚さ4センチです。頁数は990頁。

『三鷹事件』よりやや薄いですが、
僕が所有する文庫本で頁数が一番なのは、
石川文洋『報道カメラマン』（朝日文庫）で1052頁。

岩川隆『殺人全書』（光文社文庫）も分厚い（約900頁）。
初版発行が1988年、僕が所有しているのは92年発行で9刷。
売れてたんですね。

光文社が岩川隆という地味なノンフィクション作家（クレヤン編集部は岩川隆のファンだけど）の、しかもこんな分厚い文庫本を出していたなんて、今じゃ信じられないよね。

初版発行が1988年というバブル経済の真っただ中だったから可能だった、と言えばそれまでなんでしょうけど……。

ただ、ひとつ言えるのは、紙の出版物だからこういう分厚さが、
「おもしろい」わけで（敢えて上下2巻にしなかった！）。
それはデザインにも関係してくる問題で、
『殺人全書』のカバーデザインは亀海昌次です。

日本一分厚い（束がある）、
あるいは頁数が多い文庫本は、なんなんだろう。

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