7時半に起床。
クレヤン編集部としては早起き。
チャンネルネコ放映の
『太平洋ひとりぼっち』(63年)を観た。
監督は市川崑、主演は石原裕次郎。
奇妙な映画ですよね。
堀江謙一の体験記をベースにした
ドキュメンタリー風の映画というか。
ドラマチック性においては、
堀江さんが実際に体験した
ドラマに優るドラマはないんでしょうから。
市川崑監督は何を観てほしかったのだろう。
窮地に直面しても、
関西弁が醸し出すユーモアと楽天性
みたいなところなのかな。
時代は高度経済成長に
突っ走り始めた日本。
男たちのベクトルが
モーレツサラリーマンに
傾斜しているときに、
好きなヨットの道を極め、
誰もやっていないことに
ひとりでトライした
堀江さんはさぞかし痛快だったろう。
男の子は冒険に引かれるが、
我が家の裁縫女子・コウは
まったく興味がないと言い放った。
裕次郎の妹役の浅丘ルリ子。
20代前半の彼女、
ふっくらしてキレイです。
※
夕方、神保町のMMCへ。
ワタナベ・コウ著『節電女子』
(日本文芸社)の最後の文字確認。
『節電女子』の発売日、7/27になりました。
※
以下、実際に書いてるのは7/12の午前中。
さて『太平洋ひとりぼっち』、
市川監督が観てほしかったことが、
少しわかったような気がする。
ロマンと結びつきやすい冒険だが、
実は冒険ってすごく
現実的問題と直面することなんだ、
そういうことかもしれない。
僕が最も印象に残った映像は、
堀江さんのメモだった。
ヨットに積み込む物の詳細を書いたメモ。
水や食料は当然だが、
「ちり紙 何束」「パンツ 何枚」とか。
そういえば、
お金の問題にもちゃんと触れていた。
資金を稼ぐために、堀江さんは、
父親が経営する工場で月10万で働くんだよね。
あるいは、こんな感想も持ちました。
堀江さんは高度経済成長に
突っ走り始めた日本に違和感を
持っていたのだろうが、
航海中の堀江さんはモノに囲まれている。
火力元は石油コンロだし、
缶詰、トランジスタラジオ……。
実は高度経済成長が生み出した
モノに囲まれているんだよね。
ヨットそのものがそうだし。
そういうパラドクスも、
市川監督は描きたかったのかな。
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ワタナベ・コウ出演
http://www.ustream.tv/channel/ohnojunichi(第7回)
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