第1301回 サルと人間の違いだ




銀行のATMで並んでいたら、
手のひら認証っていうんですか、
あれにトライしてるらしい
60〜70代くらいの女性がいました。

なかなか出来ないかなにかで、
係員の女性が隣りで
あれこれ指導しています。

すると、
後ろのほうから野太い声で
「○○子!」。

呼びかけの「○○子!」じゃなくて、
(怒られる!ビクッ)みたいな
「○○子!」ですよ。

手のひら認証中の女性が振り向いて
「あ、おとうさん(夫の意味でしょう)」。

どこかで待っていたらしい夫が、
しびれをきらして、
様子を見に来たもよう。

女性は、
「私の手が冷えてて
認証できないのよ」と。

手のひら認証ってやつが
どういうものか知らないんですが、
今度は夫のほうがトライ。

認証できたらしく、
女性と係員さんが
「ああ、やっぱり出来ましたね」と。

そして、夫の衝撃的な発言……。

「サルと人間の違いだ」。

ああ、こういうモノ言いするジジイって
いるよなああ……。

(アタシの頭に某80代の男性の顔が浮かぶ)

先日、実家の母(70代)から電話があって、
風邪をひいたときの食事の問題を
あれこれ言っておりました。

「まったく男の人ってのはねええ……」

その先をきちんと言葉に出来る
「人間」にならないまま
母は「サル」として死んでいくのか。

子どものころ、アタシは、
父親みたいになりたくない、
と思いました。

そして、もっと、
母親みたいにもなりたくないと。

社会というのは、
必ずよきほうへ「進化」するんだと
信じ込んでいたんだね、アタシ。

「男」か「女」、
そのどちらかにならなければ
生きづらい社会が待ち受けていようとは。

いや、たった100年かそこらで、
社会が変わるわけがないことを
知りましたけどねええ。

ある人物の評伝を読んだときに、
著者が、人物を語るには3代前、
つまり祖父母の出自から語らなければいけない
と書いていました。

たとえ、その祖父母が早くに亡くなっていても、
いっしょに暮らしたことがなくても、
祖父母がどういう人間だったかによって
その人間の歴史ははじまっていると。

アタシも、明治41年生まれの祖母なくしては、
今の自分が作られていないと実感します。

だから、祖母がかろうじてひっかかって
生まれただけの明治という時代
自分と無関係の時代には思えません。

知れば知るほど100年前は、今なんだ、
と思い知らされる。

夏目漱石だって、
これからは(今まで人間だと思ってなかった)
女性を人間扱いしなきゃいけないのか(大意)
と小説内人物に言わせたんですから、
100年前と変わらず「サルと人間の違いだ」
と胸張って叫ぶ男性が、
あと100年は固く多数派、
とアタシは予測します。

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