コウコラム:「服を買わない生活」の中で考えたアレコレを書きます

第1662回 「コンベンショナル conventional=慣習的」に


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今日のコウ手芸部では、
参加4年目のFさんが、
裏地つきジャケットを作りました↓

↑表地と裏地を合わせて、
えりぐり、前端、袖口がくっついた状態。

このあと、裾を縫って、
ボタンホールを作って、
ボタンをつければ完成です。

総裏の場合、袖口の表地と裏地は
ミシンで縫うことができないのかと
よく質問されますが、
前開きのものなら袖口もミシンで縫えます。

イラストで解説するとこんな感じ↓

裏地つけは「正式に」やろうとすると、
型紙作りから複雑で、
ものすごく時間がかかりますが、
コウ流裏地つけは、
裏地用の型紙作りから
あれこれ簡易にしています。

と言っても、
「きせ」や「中縫い」などのポイントは
押さえてますよ。

総裏のジャケットやコートでも、
しつけや印つけをせずに仕立てるというと、
「正式」な洋裁を教わった人などは驚きます。

けれども、
しつけや印つけをしなければ作れない
というのは思い込みです。

なぜ、それをしなくてはいけないのか、
と考えると、
しなくても目的を達することができるものは
たくさんあります。

服作りは、
着用者にとって着やすく完成させることが
目的ですから、
仕立て方法は自由に選択していいわけです。

日本の裁縫手芸は、
女性を「しつけ」るために
利用されてきた歴史が長いので、
長い時間をかけて作る方法、
しなくてもいいようなことまでして作る方法を
忍耐力をつけさせる教育方法のひとつとして、
「コンベンショナル conventional=慣習的」に
教えてきただけです。

仕立て方法や型紙の作り方には
なぜ、そうするかの理由があります。

その理由にかなえば、
自由に作っていいのです。

その理由自体が、
単なる「コンベンション convention=慣習」
な場合もあるけどね。

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