クレヤン.コム

第279回コラムを読んだ
キナコさんとNさんが
「カタログハウスの教室のワンピース、
インド綿でもいいんですか？」
と私に聞いてきました。

インド綿ボイルはやめてって
コウさん、
前に書いてたじゃないですか、
っていうんですよ。

うるさいふたりに
つっこまれちゃったよ。

はい、
これは私のまったく勝手な
決めごとなんだけどね、
私が「インド綿」というときは、
フツーの厚さのインド綿のことを
いってるのよ。

というと、
「フツー」ってなんですか、
とつっこまれるよね。
とりあえずそこは置いとくと、
ともかく私の「インド綿」は、
インド綿ボイルを除外してるわけよ。

ボイルっていうのは、
薄いヒラヒラした布です。
織りの組織自体は平織りというやつで、
フツーのインド綿と同じなんだけれども、
詳しくは知らないが、
おそらく織り糸の太さが違うんだろうけど、
平織りの薄い布がボイルなのよ。

ボイルの素材には麻も綿もあるんで、
インド綿じゃないボイルもあるわけ。

ボイルは布の織り方というか、
平織りとかなんとかいうとむずかしいから
まあ厚さの種類みたいなもんだと思って。

で、インド綿というのは、
インド産の綿糸を
インドで染めて織った布
って意味ですね。

今気づいたけど、
第279回のメールをくれたMさんも
「インド綿」て書いてたけど、
もしかしたらボイルかもしれないね。
しかし私は勝手に、
フツーのインド綿と思い込み、
ベストな厚さだと書いたわけですよ。
真相は3月3日に明らかになる……。

いや、ボイルでもいいんだけどさあ。
というか、ボイルがかわいいと
私は思うんだけれども、
初心者とか腕に自信のない人は
持って来ないでというだけです。

そんな感じのつっこみではじまった
本日の手芸部、
キナコさんは、
パンキッシュなカーゴパンツの
後ろポケットを縫いました↓

マチつきポケットは、
キナコ・デザインなんだけど、
マチを縫いつけるカドのとこに苦戦して、
しばらく口を閉じて縫ってました。
毎回マチを縫わせたろか（笑。

キナコさんと私のやりとりを
「漫才みたいだ」と笑っていた
Nさんは、裏地つきの
タンクワンピースを製作中↓

Nさんは、
『ワタナベ・コウのクイックソーイング』
（全3巻／文化出版局）とか、
『Crazy Yang』とかを
すみからすみまで読み込んでくれてて、
書いた私より私の好きなものに
詳しいくらいなの。

だから、裏地といえば
「サップ」をちゃんと買ってくるし、
接着テープも
当然、アピコを買ってくるのよお。
ほおんと、よくできましたって花丸を
あげたいくらいです。

そして、
うるさいふたりと
今日はじめていっしょに活動したMさんは、

うりゃあ！
だ・か・らあ、化繊は
持って来んなっつってるでしょ、
とコウ先生吠えるところのポリエステルで
（しかし柄はかわいい）
ワンピースを製作中↓

ちなみに、『裁縫女子』（リトルモア）は
フィクションです
（事実を元にしてはいるが）。

コウ先生はあんな風に吠えたり
ギリギリしたりはいたしません。
心の中で
「だからそんな布持って来んなよっ」
みたいなことをつぶやいたりもしない。

「この布は縫いにくいぞー」とか
「この布は失敗するぞー」とか
「いっちょまえじゃないあなたには
難儀な布よ」とかは、
全部直接、口に出します。

それで縫っちゃダメなんてこともいわない。
だって、他人のだし（笑。

とりあえず、縫いやすい布について
聞かれるから答えるけどね、
最終的には自分の好きな布で縫えばいいのよ。
きれいに縫えなくても
布のせいにしときゃいんですから。

そして、裁断しにくさや縫いにくさを
肉体で覚えればいいんです。
私もそうやって覚えたんで。

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ワタナベ・コウ著
『裁縫女子宣言！はじめて作る自分だけのシャツ』
（バジリコ）は3月6日発売！

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【『裁縫女子』（リトルモア）のインタビューなど】

●雑誌『hito（ヒト）』3号

●「サイゾーウーマン」

●歌人の枡野浩一さんとのユースト対談↓
http://www.ustream.tv/recorded/12750111

●写真家の大野純一さんとのユースト対談↓
http://www.ustream.tv/channel/ohnojunichi

●文筆家の近代ナリコさんの『裁縫女子』（リトルモア）書評↓
http://bit.ly/fHvj35

●『裁縫女子』は↓で最初の4ページが読めます（無料）。
http://xfs.jp/yVaxt

●YouTube 「クレヤン放送局」は↓
http://www.youtube.com/user/watanabe3kou

●ワタナベ・コウの漫画単行本第2弾
『節電女子』発売中！
（発行：日本文芸社／
　企画：エム・エム・クリエーション／
　編集協力：ツルシカズヒコ）