コウコラム:「服を買わない生活」の中で考えたアレコレを書きます

第435回 カーッペッ

誰に言っても一笑に伏される
鼻づまり更年期障害説。

根拠を問われてしばらくは、
「鼻づまり 更年期」で
検索したらヒットしたから、
と答えていた。

しかし、
そのふたつの単語で
検索かけようとした根拠も
アタシの中にはあったはずだ。

と考え続けてひらめいたのが、
オヤジのカーッペッ。

耳鼻科で花粉症ではないと
断言された最大の理由は
鼻水が出ないせいだと思うのだが、
そう、
鼻がつまるだけで、
鼻水は出ない。

鼻水は出ないのだが、
鼻水らしきものは鼻の中というか、
ノド方面に少し存在している気はする。

ときどき
鼻水が出るような感触というか、
鼻水を出したい感覚があって、
鼻をかんでみるのだが、
ほとんど出ない。

そこでひらめいたのが、
オヤジのカーッペッ。
もしかして、アタシもあれなんじゃ?

カーッペッは
オヤジ特有の現象だ。
あれって、
加齢とともに鼻水が出なくなって
鼻がつまり、
鼻水が痰になって
カーッペッするのではないか。
私はこう考えたのである。

鼻づまりイコール加齢現象、
つまり女性の場合、
更年期現象なのではないか。

そうひらめいたとはいえ、
カーッペッは、
どうやるのが正しいのか、
皆目検討がつかない。

映画『肉弾』で寺田農が
牛の反芻の真似をやってみせる場面がある
(ちなみに、吐きそうになるほど
気持ち悪い場面)。

あんな風に
鼻とノドの中間あたりにある痰を
むりやり移動させて飛び出させるのが
カーッペッだとしたら、
なかなか高度な技術である。

最近、再び鼻づまりが
復活してきたことを契機に、
オヤジのカーッペッを根拠とする
鼻づまり更年期障害説を
今日の手芸部で話してみた。

そしたら、
いちばん若いKさんが、
「若い人でもつばとか吐く人
いますよ」と言い、
「鼻水が前じゃなくて、
ノドのほうにいっちゃう人って
いるらしいですよ」
と教えてくれた。

鼻水が後ろのほうへ行く人、
それかもしれない、アタシ!
と一瞬思ってみたが
(わりと影響されやすい)、
よく考えたら
前からそうだったわけじゃないのよね。
突然、つまったんだった。

いや、ぜんそくの薬のおかげで
ぜんぜんよくなってはいるんだけどね。
薬、飲み続けるのもヤだなあと思って。
薬もらうのに病院行かなきゃいけないし、
ヤだなあと思って。

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