第1263回　社会的立場も世代も偏差値も超えて

コウコラム：「服を買わない生活」の中で考えたアレコレを書きます

2015-11-02（月）

お昼のテレビ番組で、
オシャレな60代以上の女性のスナップ集
『OVER60 Street Snap』が
取り上げられていましたね↓

70代の女性が本を見て、
昔の派手な服をまた着てみる気になったとか、
オシャレして外に出かける気になったとか、
そういう話を紹介していました。

テレビ番組なんで、実際のところは
どの程度パブリシティなのかはわかりませんが、
私自身も洋服が好きで作るようになったクチなので、
「オシャレ」してる人（の写真）を見ると
楽しい気分になる、というのはわかる。

楽しい気分になるのは、
その「オシャレ」が参考になるからではなく、
洋服を楽しんで着てる人の姿が
希望とか元気とかみたいなオーラを
発しているからなんだよね。

という点で、
『OVER60 Street Snap』を
奇抜な服ばかり、
と言って批判するレビューは
オカドチガイじゃないかと。

という点で、
着こなしマニュアルのみの本は、
楽しい気分を与える本ではないと。

コウ手芸部にも、
アタシとは違う趣味の洋服を作る人が
たくさんやって来ます。

以前、パンクっぽい服を作りに着てたKさんが、
FBに「コウさんは、自分の趣味を押し付けないで、
作りたい服の作り方を教えてくれるから
菩薩さまみたい！」（大意）と
コメントしてくれましたが、
「作りたい服」や「着たい服」の構想が
明確な人の話は聞いてて面白いんですよ。

自分と違う趣味の洋服を作る機会は、
自分ひとりで作ってるだけなら
得られませんからねえ。

そして、
どんなにぐちゃぐちゃに縫っても（笑）、
完成した洋服を着て
うれしそうな顔をしている姿を見ると、
ものすごく幸せな気分になります。

洋服って、
社会的立場を示すモノでもあり、
だから人間を分断するイヤなモノでもあるんだけど、
社会立場も世代も偏差値も超えて（笑）、
いっしょに楽しめるモノでもあるんだなあと。

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@watanabe_kou からのツイート
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2014/10/21に開催された、
ワタナベ・コウの和光大学での講演
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当日配布資料のpdfファイルです↓
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