コウコラム:「服を買わない生活」の中で考えたアレコレを書きます
第1311回 フツーの裁縫の先生ではない
某大学院で某方面をお勉強中の方の
博士論文用試作品のお手伝いをすることに
なりました。
フツーの洋裁教室とかの先生では
絶対に無理だろうと思って、
あれこれ教室を探したんだとか。
刺繍とかもするようだし、
この先生(アタシのことね)なら話が通じそう、
つうことでたどり着いたんだそうですが、
「刺繍はまるで関係ないじゃん!」
と言ったのはコウ先生(笑。
そんな愉快なNさんの
お話をふんふん聞いて、
試作品第1号の絵を
「じゃ、こんな感じ?」と描いてみたらば、
「スゴい!やっぱり私の勘は当たったわ!」って。
(おいおい、自分の勘かよ、スゴいのは!)
ココはタックにするとかは?とか
思いつきをテキトーに(笑)言ってみたらば、
「そういうことなんです、
私が知りたかったのは!」って。
いやー、よかった、よかった、
お役に立てそうで。
*
そんなこんなで、
ホント、いろんな境遇の人たちが、
さまざまな理由でやって来ますな、
わがコウ手芸部は。
アタシのやってることの実態
(&裁縫の実態)を知らない人は、
裁縫教室やってるっつうと
「主婦を集めて教えてる」みたいな
ざっくりした言い方をする人が大半ですが、
そういうざっくりした表現は、
某ラジオ番組のオヤジがアタシを
裁縫出来る、ってのみで
「ヤマトナデシコ」と評したみたいな
ひとくくり感があっていやあな感じがします。
(いいかげん何でもかんでも
ナデシコにすんのはやめてほしー)
そういう人って、
この世界にはいろんな人間がいる、
いろんな裁縫の先生がいる、
って現実に気づけない、
いや、気付きたくない人なんでしょうね。
(なぜなら、自分のアイデンティティを
犯す存在を認めることになるから)
*
朝日新聞社で発行していた
オピニオン雑誌『論座』(紙時代の、ね)に、
数年前、読書日記のようなものの原稿依頼をされて、
自分のことの説明に
「フツーの裁縫の先生ではない」
と書いたことがありました。
どうフツーじゃないのかわからないから
もっと説明してほしいと
編集長が言っているんですが、
と担当編集者氏から指摘されたんですが、
あれこれ書いてみたものの、
ますますわかりにくくなるばかり。
結局、「私はフツーの裁縫の先生ではない」
だけにしておきました。
どうフツーじゃないのかは、
今の自分の筆力でも書くことはできません。
まあ、偏見を肯定することで
書けるような気もするんだけど、
誤解を招く表現しかできないような気がするし、
私自身のアンビバレントな心情を
理解してもらうよう書く、
という技術を身につけていない、
とも言えるし、
文章というのは、
野枝ちゃんもその魔力にはからずも気づいた
ように、書いてるうちに
ウソをついてしまいがちなメディアですから、
文章で表現すること、アーンド、
読み取ってもらうことに
多大な信頼を置いてはいけません。
正確に伝えにくいことは、
あっさり書いておいたほうが問題は少なし、
じゃないかと。
*
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