コウコラム:「服を買わない生活」の中で考えたアレコレを書きます
第1328回 高価なペルヴィアンピマと安価な人間労力
楽天の激安手芸店「手芸ナカムラ」さんは、
わりによくのぞいてチェックしています。
安い理由として
「多少難の有る場合が」と
明記されているんですが、
私が過去購入した生地に関しては
「難」があったものは今のところありません。
で、ちょっと前から気になっていたのが、
レビューに「ペルビアンピマだと思う」と
書かれていたこの「綿プリント生地」↓
![]() 綿プリント生地ピンク |
昨晩時点では2色残ってましたが、
今日はもうこのピンクのみに!
柄が小紋風でかわいいなあと思い、
レビューも立ってたんで
読んでみたらなんと「ペルビアンピマ」!
「ペルビアンピマ」は、
ペルヴィアンピマ(PERUVIAN PIMA)とも
表記されますが、一昨年くらいからかな、
よく見かけるようになりました。
既成品としては、
コート、シャツ、カットソー、タオルなど
いろいろあります。
ペルヴィアンピマというのは、
ペルーのピマコットンという意味ですね。
これまで高級コットンとして知られて来た
スーピマコットンよりも
さらに柔らかく光沢もある。
服に仕立てると
ドレープがきれいに出るので、
上品な細身のシルエットが表現できます。
ただし、スーピマとか
ペルヴィアンピマとかの長繊維コットンは
高密度で織られているので、
技術の上手下手が反映される素材でもあります。
縫製工場での仕立て向き、
という言い方もできますが。
ペルー商品の輸出って好調なんだってね。
そういうニュースをどこかで読みましたが、
ペルーのワインは安くて美味しいので
好きなんだけど、
ペルーもグローバリゼーション推進中
なんですね。
ペルヴィアンピマを使った既製品の
キャプションには、
必ず「希少なコットン」と書いてありますが、
希少なのになんで製品はこんな安いんだ、
と私は思います。
生地としてのペルヴィアンピマは、
コットン生地の価格としては高価格帯に属し、
1m1,500〜2,000円くらいがフツーですかね。
素材よりも製品が安価だというのは、
大量生産、大量販売されるからですね。
自国消費のみでは価格は下がらず、
世界規模で大量に生産されればされるほど
価格は下がり、
多くの人が買えるようになる……
その仕組み自体は理解できますが、
そういう仕組みがペルーまで行き渡ることが、
人間にとっての真の幸福への道なのか、
私自身はかなり疑問です。
まあ、とにかく、
素材よりも製品が安価だなんて、
人間の労力というのはなんて安いものなんだ、
と思うばかり。
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