コウコラム:「服を買わない生活」の中で考えたアレコレを書きます

第53回 流行ってるんですね、手芸

池袋西武本館に手芸用品売場「サン・イデー」が
オープンするらしいですね。
横浜にもユザワヤができるらしいし。
流行ってるんですね、手芸。
手芸人口が増えている。それって、イイことなんスかね。
どうも私にはそう思えないんだけど。
手芸だけが流行る、って点に問題があるように思われるんだけど。
昔は手芸が人気ったって、その背景に洋裁があったわけだかんね。

まあわりと深いことも考えていたりするんだけど、
それを書くとくどくなるんで、わかりやすいことを書きます。

ユザワヤが増えて、
手芸用品にユザワヤ・オリジナル・パッケージ
(ユーシンって読むんですかね、緑のあれ)のが増えると、
少し高いけどいいものってのが減るでしょ。
手芸用品だから高いったってたかが知れてるわけだけど。

リッパーでもボタンでもなんでもかんでも
ユーシンのパッケージに入るようになって。
たとえばリッパーなんかは100円ショップで売ってるような
いかにもちゃっちいものなんだよね。
あれがリッパーとして認知されるのはどうかと思う。

そういうこと言ったら
「いいものが欲しい人はユザワヤのものを買わなきゃいい」
と言った人がいたけど、街の手芸店がどんどん消えてる状況で、
いったいどこで買えっつうのよ。
それにユザワヤがメインの手芸店さんになれば、
大型なわけだからね、
ほかのとこにもああいうものが流通するようになるでしょ。

最近、こういう道具を使って、こういう材料を買ってきて、
と指示しても、「売ってませんでした」って人が多くなって、
ホント悲しー。
店員さんに聞いてって言っても、
ユザワヤの店員さんは「表示を見て探してください」
って言うらしいしね。
支店増えて店員教育が追いつかんのか。

要するに、それが流行る、だれもかれもやるようになる、ってことは、
総じてレベルが下がるというか、
あんまりイイことだとは思えないのですよ、私には。
こういうのを、昔からのファンのヒガミ、とも言うけどね。