第1440回　ミシン大好きだった母上と尊厳死協会

コウコラム：「服を買わない生活」の中で考えたアレコレを書きます

2016-05-03（火）

今日のコウ手芸部は、
編み物講師のSさん（60代）が初参加。

コウ手芸部は、裁縫が出来ない人の
裁縫してみたいけど自分には無理なんじゃ、
という思い込みを払拭してもらうことを
最大の目的にしているので、
ソーイング経験が豊富、あるいは、
ソーイングが得意っぽい方の参加は、
基本的にはお断りしています。

Sさんも、
職業が編み物講師という記載でしたし、
そういう事情を添えて返信したのですが、
とりあえず、いちど参加させてほしい
ということで、今回の参加となりました。

よく話を聞いたら、
7年前に亡くなられた母上が
ミシン大得意で、全部縫ってくれていたと。

編み物教室でも最近は、
セーターなどの大物よりも、
バッグやスヌードを作りたいという人が
多いらしく、
裏地はどうしたらとか、
持ち手は？と聞かれても
「わからない」と答えている状態で、
これはいちど教わらなくては、
と思ったそうです。

そんなSさんの、
ミシン大好きだった母上、
夕方まで元気だったのが、
夕食前に突然、倒れて、
亡くなられたんだそうです。

あとに残った足踏みミシンは、
長年修理点検してもらっていた
（そうやって使い続けていたんですねー）
ミシン店のおじさんを探し出し（笑）、
指導を受け、針も交換してもらい、
「どこもいじらないで」という状態に
セットしてもらい、
まっすぐ縫うだけなら出来るそうです。

ところで、
Sさんの母上は、
「管だらけの親」を看た経験から
日本尊厳死協会に入会していたそう。

そんな協会が存在することを知らなかったので、
ざっくり検索してみました。

ここ↓で指摘されている視点は興味深い。

＊

今日のビジュアルリンクは、
猫好きのSさんの初作品が
黒猫ちゃんの巾着袋だったことにからめて、
「ネスホーム」さんの
猫モノにしてみました。

「ネスホーム」さんの猫、と言えば、
気付いたときにはオール売り切れだった
この服を着た猫↓かわい過ぎる！

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2014/10/21に開催された、
ワタナベ・コウの和光大学での講演
「裁縫する女」のジェンダー・ポリティクス」の、
当日配布資料のpdfファイルです↓
「裁縫する女」のジェンダー・ポリティクス
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●雑誌『hito（ヒト）』3号にインタビュー掲載

●文筆家の近代ナリコさんの『裁縫女子』（リトルモア）書評↓
http://bit.ly/fHvj35