コウコラム:「服を買わない生活」の中で考えたアレコレを書きます
第1489回 日常実践の「わざ」と知
今日のコウ手芸部、新入部員は、
アメリカンスクールに通う9歳のTさんと、
お母さんのHさんでありました。
アメリカンスクールだから、
もう夏休みなんですねえ。
アメリカンスクール、というのは、
今日、聞いたんですが。
もう夏休みだっつうから
インターナショナルスクールだろう、
とは思ってたんですが、
メールのアカウントから、コウ先生、
てっきりドイツ系だわね、と
思い込んでいまして。
Tさんに会うなり元気よく
「グーテンターク!」と
かましてしまいましたよ(笑)。
Tさん、キョトンとしてたんで、
あらま、もしや、
「ハロー、でしたか」と……。
さて、Tさん、
お友達が作った「枕」を見て
手芸したいと思ったそうで、
なので、初回の今日は、
お母さんともども、
コースターと巾着袋と枕を
作っていただきました↓
さて、ワタクシ、こう見えて(笑)、
大学生のころの家庭教師時代を含めると、
35年くらい、子どもから老人まで、
教えてきましたが、
その人がどういう教育を受けているか、
初回でだいたいわかりますね。
(ちょっと偉そうw)
アメリカ的教育を受けているとばかり
思いながら対したTさんでしたが、
ある気配りの極みのような行動をして、
コウ先生を驚かせました。
自分が9歳だったころ、
明治生まれの祖母に
かなり古風な教育を受けたアタシでも、
あれは出来なかった……。
母上がそういう教育を受けた人なのか、
はたまた、父上が
「昔ながらの日本好き」な方なのか。
まあ、そんな余計なことを
考えてみましたが、
教育と言えば!
今朝の放送大学の講義は
面白かったですねええ。
京都大学大学院教授の鈴木晶子さんの
教育文化論特論だったんですが、
フーコーの『知の考古学』↓なんかも
登場しておりました
(読んだことないけど、読みたくなった)。
知の考古学 |
講義は、
家事や日常の仕事が
人間にとっての重要な感受性を
育てる場だということが
最近わかってきた、という内容。
最近の研究によって、
というのがポイントですねえ。
家事労働に代表される
日常実践の「わざ」についての研究は、
新しい研究なんですと。
だろうなあ。
一方的に、「近代」ってやつは、
手仕事という「家事」をひたすら「悪者」にして
「進歩」をよしとしてきたわけですからねええ。
ちなみに、
日常実践の「わざ(art)」の特徴には
以下の4つがあると。
・見る訓練
・試す訓練
・段取りの訓練
・習熟の訓練
いや、まさに、
コウ先生の子ども手芸教室の
冒頭に掲げた「鍛える力」じゃないですか。
早速、鈴木晶子さんのご本、
『イマヌエル・カントの葬列
ー教育的眼差しの彼方へ』と↓
『智恵なすわざの再生へー科学の原罪』↓
Amazonのほしいものリストに
入れさせていただきました。
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