第1605回　立体の構造を理解できるようになるには

コウコラム：「服を買わない生活」の中で考えたアレコレを書きます

2016-10-26（水）

今日のコウ手芸部では、
Eさんの、有松絞りの帯をリメイクした
クラッチバッグ（内側の仕切りと
ポケットつき）が完成しました↓

Eさんのコウ手芸部参加の理由は、
「自己流で作っていた帯や着物の
リメイクものを効率的に作る方法を
知りたい」でした。

自己流で作ったものを
いくつか見せてもらいましたが、
大変クオリティが高く、驚きました。

まあ、しかし、
確かにすべて手縫いですし、かつ、
作りながら形にしていくという、
なんというか、
粘度細工方式というのか、
時間はずいぶんかかりそうだね。

何度も言うようだけど、
きれいに縫うだけなら、
繰り返し縫えば、
そのうちきれいに縫えるようになりますよ。

しかし、
こういう形を作りたいと頭に思い描いた、
いや、ノートに描いてもいいんだけど、
それをどういう手順で作るか、
効率的な手順はどれか、
その構想を立てて縫製作業に取り組むためには
立体の構造を理解できるようにならないと。

ええ、ええ、
「立体の構造を理解できるようになるには
どうしたらいいんですか？」
という質問もよく受けます。

これはもう裁縫だけの問題じゃありません。

見るものすべて、小物や服だけではなく、
社会を見るときも「仕組み」に注目して
見るように心がけることでしょう。

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2014/10/21に開催された、
ワタナベ・コウの和光大学での講演
「裁縫する女」のジェンダー・ポリティクス」の、
当日配布資料のpdfファイルです↓
「裁縫する女」のジェンダー・ポリティクス
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●雑誌『hito（ヒト）』3号にインタビュー掲載

●文筆家の近代ナリコさんの『裁縫女子』（リトルモア）書評↓
http://bit.ly/fHvj35