第1736回　透明ミシン糸について

コウコラム：「服を買わない生活」の中で考えたアレコレを書きます

2017-05-02（火）

今日のコウ手芸部では、
「日本食品サンプルアート協会」代表理事の
Iくんが、おにぎりのがま口ポーチを
製作しました。

おにぎり、なので、
白い生地（ごはん）と黒い生地（海苔）を
縫うことになるわけですが、
「コウせんせー、
便利そうな糸があったので、
買ってきました！」
というわけで、
透明ミシン糸を買ってきたIくん。

結果的には、
透明ミシン糸を「うまく」利用して、
作ったんですがね。

あくまで個人的意見ですが、
透明ミシン糸、
ミシンに不慣れな人は使わないほうが
いいと思います。

Iくんは、食品サンプルアート作りを
教えている人でもあるし、
ミシンにはまだ不慣れとはいえ、
「布もの」作りの材料、道具について
積極的に学ぼうという姿勢が旺盛なので、
透明ミシン糸での「布もの」作りを学ぶ、
というカリキュラムとしては、
オッケーだったと思います。

＊

透明ミシン糸というのは、
通常のミシン糸（ポリエステル製）とは違う
ナイロン製の糸で、
要するに、「テグス」です。

ビーズ作りをする人にはわかると思いますが、
テグスは、透明で丈夫なのが特徴ですが、
ボワンと丸まるという性質を持っています。

この性質のために、
糸立て棒のすきまや、糸コマ自体に
糸が絡まったり、
てんびんからはずれやすかったり、
下糸がからみやすかったり、
いろんな不具合が生じやすいのです。

ミシンに慣れている、あるいは、
そうした性質を理解して使える人であれば、
不具合が生じたときにそのつど対処すればいい
（それはそれでストレスなのだが）のですが、
ダダッと縫う、のに適した糸ではありません。

そうした不具合は、
手縫いの場合は、生じないので、
手縫いで作る場合には便利です。

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