第1755回　反物は「絵画」なので

コウコラム：「服を買わない生活」の中で考えたアレコレを書きます

2017-06-19（月）

裁縫が得意だった亡き母上が
遺した生地を発掘しては持って来る
Iさん（60代）の甚平が完成しました↓

使用した生地は、亡き母上が
若きIさんの浴衣を作るために
買っておいた浴衣の反物なんですが、
グラデのかかったオレンジの菊の花に
おおらかな曲線を描いて伸びた茎が
とっても気持ちいい印象を与える
反物でした。

部分的に黄ばみがあったものの、
浴衣にしたらきっと素敵！
と思い、すすめてみましたが、
「いや、ちょっと派手でしょ」
ということで、
夏の部屋着としての甚平を
作ることになりました。

しかし、
浴衣の柄って、
きものの柄とは違うおおらかさが
あって、見る楽しさがありますよね。

絵とも違う、
花や植物のナマの自然とも違うのに、
絵を見ているときの気持ちよさとか、
花や植物を見ているときの気持ちよさと
同じような心もちを得られるというか。

コウ手芸部では、
現在、ほかにも浴衣や甚平を
製作中の人がいますし、
娘ちゃん用の浴衣や、
クリスマスパーティに着るきものの
生地を購入したという報告も
続々届いているので、
みなさんの浴衣やきものの完成が
とっても楽しみです。

反物は「絵画」なので、
和の服が出来上がっていくときは、
見る側の感動が大きいですね。

なんか「わああ」って感じがあるのね。

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