第1925回　「デザイン」を考えてつくりましょう

コウコラム：「服を買わない生活」の中で考えたアレコレを書きます

2018-07-06（金）

Kさんが、
お友だちに頼まれた
３歳女子用ワンピースを
おうちで完成させて、
写真を送ってくれました↓

裾にギャザーを入れて切り替えたのが、
デザインのポイントです。

かぶって着る
プルオーバータイプなので、
見返し処理の後ろは、
スリットを入れてあり、
共布くるみボタンが二つ
ついています↓

くるみボタンというのは、
布でくるんで自作できるボタンのことで、
今や100均にもパーツは売っていますが、
サイズ別のパーツが売っていて、
簡単につくれます↓

生地は、お仕立て用男性シャツ地の
オックスフォードのブルーと
淡ラベンダー。

ちなみに、
オックスフォードという生地は
こちら↓

同系色の配色、
裾切り替えの分量の配分、
ギャザーの分量等、
うまくコーディネートできて、
かわいくできました。

コウ先生的には、
切り替えのところに縫い付けた
白いレースが、もう少し幅が狭いほうが
「都会的」な印象になったかなと思います。

あるいは、５ミリ幅くらいの、
濃いブルーか青紫のグログランリボンを
縫い付け、同じリボンでつくったリボンを
つけると引き締まったかと。

「デザイン」を考えてつくると
脳が活性化すると思うので、
ソーイングするときは、
ぜひ「デザイン」を考えて
つくりましょう。

＊

さて、
コウ手芸部レッスン中に
話題になった生地について、
リンクをはってくださいと
頼まれたので貼っておきますね。

最近、レッスン中に
コウ先生がよくはいている
モンペ風ズボンことサルエルパンツ。

最近、ものすごい勢いで
体型が変化しているので（苦笑）、
若いときはかっこ悪いとさえ思っていた
サルエルパンツ、
これがもう、いちどつくったら超快適で、
ウール混紡ポンチ、ライトデニムなど
生地違いで何着もつくっています。

型紙は、お気に入りショップ
「filerフィレ」さんのこちら↓

この前、はいてた
リネンレーヨンの生地はこちら↓

リネンレーヨンは、そもそもなかなか
売ってないし、売っていても高価なものが
多いんですが、アパレル素材が得意な
「filerフィレ」さんだと
このお値段だし、モノとしても
トロンとしてシャリ感もあるという
リネンレーヨンの特徴が、
サルエルパンツによく合います。

それから、
Fさんが夏のジャケット用に
オカダヤのバーゲンでgetしたという
リネンラミーの生地はこちら↓

↑こちらは、
オカダヤオリジナルということで、
Fさんによると、
リネン100％だとやわらかすぎる、
もう少し固めのリネン生地が欲しい
という意見に応えて登場したのが、
このリネンラミーだということです。

固いといっても薄いので、
夏用の、タンクトップとかの上にはおる
ジャケットには適します。

「固さ」の利点には、
裁断やミシンかけが
柔らかいリネン100%よりも
ラクだということがあります。

リネン100%は、
「重さがある柔らかい」素材なので、
基本的にはソーイング初心者には扱いにくく、
中〜上級者用の素材です。

おそらく、リネンラミーは、初心者に、
扱いやすい麻としての需要もあって
つくられたのでは。

リネンもラミーも、
「麻」の一種ですが、
リネンは主に寒冷な気候のヨーロッパで、
ラミーは主に温暖な気候の東南アジアで
生産されます。

という点からしても、
やや固なラミーは夏向きの繊維なんですね。

コウ先生のLINEスタンプ第3弾
「猫のマリコ」堂々発売中！

（↑クリックすると販売ページに飛びます）

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
コウ先生画、LINEスタンプ発売中です！
↓クリックすると購入ページにリンクします。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
2014/10/21に開催された、
ワタナベ・コウの和光大学での講演
「裁縫する女」のジェンダー・ポリティクス」の、
当日配布資料のpdfファイルです↓
「裁縫する女」のジェンダー・ポリティクス
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
●雑誌『hito（ヒト）』3号にインタビュー掲載

●文筆家の近代ナリコさんの『裁縫女子』（リトルモア）書評↓
http://bit.ly/fHvj35