コウコラム:「服を買わない生活」の中で考えたアレコレを書きます

第2171回 上西充子教授に今後も注目したい


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今日1/3付「しんぶん赤旗」に、
私とツルシカズヒコと小池さん(日本共産党書記局長)の
新春スペシャル鼎談が掲載されています↓

4年前、偶然の出会いで、
日本共産党のことを知った私たちと
小池さんで、
共産党の現在、過去、未来を
縦横無尽に語り合っています。


私はこれまで自分のことを「政治に無関心」だった、だから40代まで選挙にも行かなかった、とかいてきたんですが、先日、Twitterで、法政大学の上西充子教授の発言を目にして、なるほどと思ったことがありました。「政治について『無関心』という言い方はやめたほうがいいと思うんですよね。他者と自分は同じ状況じゃないのに、『無関心』という言い方は、同じであることが無意識に前提とされている気がします」という発言です。
 

確かにそのとおりだと思いました。選挙に行ってるからって、政治への関心が高いわけではない。たまたま、投票日に仕事があって投票できない状況がつづいているだけかもしれない。どこに投票すればいいかわからないという人もいるでしょう。ひとくくりに「無関心」とするのは間違いですね。

 
私の場合、政治に「無関心」だったというより、「無知」が正しかったと思います。そうして、自分と同じ「無知」なまま、投票している人が多いというのは、恐ろしいことだと思います。しかも、投票率はすでに50%を割っていて、有権者の半分以下の投票で、しかも、おそらくその半分以上は、日本の政治の現状を正しく認識できないまま投票していて、それによって、私たちの毎日の暮らしのあれこれが決められる事態になっているのです。
 

上西教授は、労働が専門で、国会質疑での政府側の答えになっていない答え方を「ご飯論法」と名付けた方です。路上で国会質問のテレビ放送を見せる「パブリックビューイング」活動でも知られる方ですが、働き方「改革」法案について、NHKの番組に出演されているのを見たことがあります。日本の労働研究者で、しかも女性で、こんな方が日本の大学に出現しているとは、日本もアカデミズムも捨てたもんじゃないとうれしくなりました。
 

その番組では、政府が掲げる働き方「改革」法案について、賛成の立場に竹中平蔵氏ともうひとり男性(名前を忘れちゃったんだけど)。反対の立場に、上西教授ともうひとり、という具合でした。賛成側の二人は、「格差容認」「弱者切り捨て」の政府の働き方「改革」に賛成していて、上西教授は、格差が広がり、弱者が切り捨てられる労働のあり方を法律で認めるようにするのはよくないと警告を発するわけです。
 

最も印象にのこった場面は、賛成側の竹中氏じゃないほうの男性が、上西教授に向かって、上西先生も「強者」で(働き方「改革」で)恩恵を受けられる側の大学教授ですよ(あくまで記憶による大意ですが)的な露骨な発言(ある意味、あんな発言が公共放送で行われたことが私には驚愕の場面だった)をするわけです。上西教授はグッと口を結んで返答しなかった記憶がありますが、相手にしなかったのは賢明です。
 

大学教授も労働者です。労働者の視点で労働問題を研究できなければ、世界は前に進んでいかないでしょう。いろんな労働の場に、女性が増えれば、日本もよくなると思うのです。上西充子教授に今後も注目したいです。


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