ポチのクレヤン編集長日記:ポチことツルシカズヒコが書く身辺雑記
ズレ
大和和紀『はいからさんが通る』
(講談社漫画文庫)3巻を読みました。
ギャグがどうも笑えない。
35年前の漫画だから
というわけではないような気がするのだが。
私好みではないのでしょう。
絵は少女漫画の王道なんでしょうか、
楽しめなくはない。
※
クレヤン編集部、DVDで
小津安二郎監督『秋日和』(1960年)観ました。
前観たときには小津ワールドの
心地よさを感じていたが、
どうもテンポがのろく、
役者の台詞にリアリティがなさすぎだ。
それが小津ワールドのよさで、
それが心地よかったのだが、
どうにもついていけない
映画に思えてしまうのだった。
最近観た映画では吉田恵輔監督
『さんかく』(2010年)をベスト1に
しているクレヤン編集部としては、
この映画の「今感」、リアリティに比較して、
こんな感想を持ったのかもしれない。
思えばこのこの映画が公開されたのは
1960年の安保闘争の年だった。
60年当時の世相と『秋日和』には
相当ズレがあったはずで、
だからあえて小津安二郎は
この映画を作ったのだろうけれど。
2012年もデモの年だからな〜。