ポチのクレヤン編集長日記:ポチことツルシカズヒコが書く身辺雑記
才能よりもセンス
2012-07-13(金)
『月刊OUT』のバックナンバーに
目を通していたら、
1983年7月号に
魔夜峰央vsさくまあきら対談が載っていた。
これは私が担当したのでよく覚えている。
この対談は所沢の
デニーズでやったんだったな。
それはともかく、魔夜峰央さんが、
こんな発言をしています。
〈マンガ家に必要なのは才能よりもセンス。
才能はみがけないけどセンスはみがける〉
これはすべてのクリエイティブな仕事に
通じる真理かもしれない。
私はこの言葉を
こんなふうに解釈している。
センスとはなにか?
こういうことをやれば
センスの良いものができる
という答えはないのだが、
こういうことをやれば
センスの悪いものができてしまう
という答えはある。
センスの良い人はセンスのよくないものに
敏感なのではないか。
その感覚を磨くことが
センスを磨くということなのでは。
野村克也のいう
〈勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし〉
に、似ているところがあるね。