ポチのクレヤン編集長日記:ポチことツルシカズヒコが書く身辺雑記
荒木一郎のルーツ
大杉豊『日録・大杉栄伝』、
少しずつ読み進めています。
要視察人だった大杉栄は
常に刑事から尾行されていたので、
その記録(警察側の)が詳細に残っていて、
『日録・大杉栄伝』にも
大杉の日々の行動が詳細に記されています。
今日はちょっとした発見がありました。
今から100年くらい前、東京・神田三崎町に
玉名館(ぎょくめいかん)という
旅館がありました。
この旅館の経営者が荒木滋子、荒木郁子姉妹。
荒木郁子は青鞜社の社員だったので、
伊藤野枝はこの姉妹と
『青鞜』時代から仲が良かった。
野枝が辻潤と別れて家を飛び出し、
その足で滞在したのが玉名館でした。
ところで、荒木滋子の娘は女優の荒木道子。
荒木道子の息子が荒木一郎です。
ここらへんまでは
wikiでも知ることができますが、
荒木一郎の祖母が伊藤野枝と
交流があったというのは、
ちょっと「いいことを知った」って感じです。
荒木郁子と岩野泡鳴は相思相愛だったし、
辻潤も荒木郁子に惚れていた時期があった。
大杉と野枝が「夫婦」になってからは、
玉名館に子供を連れて遊びに行っていたという。
荒木一郎の母親・荒木道子もさることながら、
祖母とその妹からして凄いわけです。
荒木一郎のカルト的多才さのルーツは、
このへんにあるのかもしれない。
※
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※
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