ポチのクレヤン編集長日記:ポチことツルシカズヒコが書く身辺雑記

美は「昭和信用金庫」にあり

上北沢図書館に行った。
写真は上北沢駅前なのだが、
僕は世田谷区内の京王線の駅前でよく見かける、
昭和信用金庫の看板がけっこう好きである。
赤地に「昭和信用金庫」という飾り気のない、
白い漢字のデザインが好きだ。美しいと思う。
デザインというより、昔のまま放っといただけか? CIとかせずに。

上北沢図書館で、
千葉俊二/坪内祐三編『日本近代文学評論選』(岩波文庫)を借りた。
同書の中に大杉栄の評論「生の拡充」が収められているからである。

「生の拡充」の中に以下の言葉ある。
〈美はただ乱調に在る。諧調は偽りである。真はただ乱調に在る。〉

昨夜、一杯やりながらクレヤン11号の編集会議をしていて、
「美は乱調にあり」という特集のタイトルを、
コウ編集部員が思いついたのだった。悪くないと思った。
「美は乱調にあり」の原点が大杉栄の評論「生の拡充」なのだった。

昭和信用金庫