ポチのクレヤン編集長日記:ポチことツルシカズヒコが書く身辺雑記
村上浪六のウソ
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「伊藤野枝 1895-1923」連載中。
文:ツルシカズヒコ 絵:ワタナベ・コウ
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「伊藤野枝 1895-1923」
第10回「上京」アップしました。
野枝が上京ができたのは、
東京根岸の野枝の叔父・代準介宅の
隣りに住んでいた小説家・村上浪六の
準介への助言があったから、
とされているが、
この村上浪六という小説家の
ケタ外れな人物像がなかなかである。
『明治文学全集89』(筑摩書房)に
村上信彦が「虚像と實像・村上浪六」
(初出は『思想の科学』1959年第10号)
という文章を寄稿している。
村上信彦(1909年~1983年)は
浪六の三男であり、
『高群逸枝と柳田国男』で
毎日出版文化賞受賞した
女性史研究家、作家である。
「虚像と實像・村上浪六」には
村上浪六がいかにケタ外れな
人物だったかという具体例
がいろいろ出てくる。
金や女に関するケタ外れな
感覚もさることながら、
ウソのつき方もケタ外れなのだった。
浪六は関東大震災の
経験談を書き残している。
そのとき、二階にいて、
あわてて階段を駆け下り、
庭に飛び出すまでに三回も転んだと、
書き残しているが、
息子の信彦によれば、
それはまるっきりウソなのだった。
浪六はそのとき、
実際は庭を散歩していて、
家の中にいた家族に向かって
「早く出ろ、出ろ!」
と叫んでいたという。
事実をそのまま
書けないのが浪六の体質であり、
それは大衆小説家としての
武器だったと、信彦は書いている。
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