ポチのクレヤン編集長日記:ポチことツルシカズヒコが書く身辺雑記

アナとダダ

う〜ん、クレヤン11号の作業、もう少しかかりそうです。
印刷所への入稿はあと1週間ぐらい先になりそうです。
定期購読者のみなさま、関係者のみなさま、なにとぞご容赦下さい。

今、クレヤン編集部は、
伊藤野枝が生きた大正期のことについていろいろ誌面にしています。
あの時代は雑誌ジャーナリズムがすごく活発な時代でした。
特にアナーキズムとかダダイズム関連の雑誌がおもしろいようです。

辻潤のページ作りに専念しているコウ編集部員によれば、
戦前の日本に「マヴォ」というダダ(美術系統)のグループがあり、
竹熊健太郎さんが編集している雑誌『マヴォ』は、
おそらくこの「マヴォ」と関連しているのではないかとのこと。
なるほど。

それはともかく、コウ編集部員の話を聞くと、
あの当時、アナとかダダ関連の雑誌を作っていたような面々は、
みんな、ちょっと、いやかなり、オカシイ、イカレテいる。
だけれども、なんだか憎めないおかしみがあり、
そしてある意味、涙が出てくるような真摯さがあり一途な面がある。
辻潤というダダイストがそうであるように。

今、出版業界はキンドルがどうしたこうしたとか騒いでいますが、
根本の問題は違うんじゃないのかな。

クレヤン編集部はまずどんな雑誌を作るのか。
それを考えています。