ポチのクレヤン編集長日記:ポチことツルシカズヒコが書く身辺雑記
「動揺」事件と伊藤野枝の潜在意識
【あきらめない生き方 詳伝・伊藤野枝 】連載中!
第85〜第88回をアップしました。
辻の野枝に対する不信感が高まり、
切れかかっている。
平塚らいてうの野枝の心理分析は
相変わらず妥当だとは思うが、
野枝の心理をちょっと
深読みしてみたくもなる。
野枝はこの「動揺」事件の直後、
エマ・ゴールドマンに
急激に惹かれていくのだが、そ
れはやはり辻になにか
物足りなさを感じ、
辻と自分の資質の違いにも
気づき始めたからであろう。
とすれば「動揺」事件のころ、
すでにそう遠くない時期に生じる、
辻との訣別を
予感していたのかもしれない。
その予感は意識下のものだとしても。
野枝が荘太に魅力を
感じていたとは思えないが、
いざとなれば辻との生活は
崩壊してもいいという
潜在意識が野枝の中に
あったのかもしれない。
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