伊藤野枝のルポ「転機」

ポチのクレヤン編集長日記：ポチことツルシカズヒコが書く身辺雑記

2016-06-02（木）

【あきらめない生き方　詳伝・伊藤野枝】連載中！
第231回〜232回をアップしました。

野枝はこの谷中村行を文章にして、
1年後に大杉と創刊した雑誌『文明批評』に
「転機」という題名で発表しました。

1年前に見たこと、感じたこと、
聞いたことを思い出しながら書いた
という文章ではなく、
ディテールがしっかりとした文章なので、
初めから取材して文章化する
つもりだったのでしょう。

メモをしながら歩いていた
とも考えられます。

「転機」は野枝が残した文章の中では、
最もルポっぽい文章です。

野枝は荒畑寒村『谷中村滅亡史』を読み、
谷中村について勉強していたので、
同書の文体を意識していたふうにも思えます。

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