ポチのクレヤン編集長日記:ポチことツルシカズヒコが書く身辺雑記

大杉栄と伊藤野枝のコズロフ一家への好意


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それぞれの金策である。

大杉栄は服部浜次と続木斉から借金した。
近藤憲二は足助素一から借金した。

コズロフは勤め先から
借金しようとしていたらしいが、
苦戦していたようである。

方々から金をかき集めて
神戸まで来た大杉が、
クララに餞別を渡す。
クララは遠慮して受け取ろうとしないが、
大杉は彼女の手に握らせた。

ジーンと来る
日露友好のシーンですね。

しかし、さてと私は考えてみます。
大杉と野枝さん夫妻の
コズロフ一家に対する好意は、
なんなんでしょうか?

アナキスト同志としての当然の援助と、
大杉と野枝さんは
考えていたのでしょうか。

それよりも、
家族ぐるみの付き合いがあった
一家への惜別の情が
強かったのかもしれません。

「コスロフを送る」という文章を、
新聞に寄稿した大杉にとっては、
雑文の格好のネタになるだろうという
算段もあったかもしれません。

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