ポチのクレヤン編集長日記:ポチことツルシカズヒコが書く身辺雑記

南方熊楠とフィルドワーク


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神坂次郎
『縛られた巨人 南方熊楠の生涯』、再読開始。
和歌山取材後なので、
より熊楠ワールドが身近に感じられます。

熊楠の先駆性はいろいろありますが、
そのひとつがフィルドワークを重視したことです。

本人が自分の足と目で調査し採集、
標本を作成したこともさることながら、
たとえば海洋生物なら、
そのフィルドワークのスペシャリストである
漁師の話に耳を傾けた(データとして聴取した)
あたりがすごいですね。

書物をベースにした
アカデミックな視点からだけではなく、
現場の視点も取り入れたものが
熊楠にとっての真の学問だったからです。

まず現場の証言や体験ありき、
それを理論化するのが学問。
熊楠はそう考えていたのかもしれない。

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