右翼からの抗議に対する「美しい訂正」

ポチのクレヤン編集長日記：ポチことツルシカズヒコが書く身辺雑記

右翼からの抗議に対する「美しい訂正」

2010-09-21（火）

鈴木邦男さんの最新刊、
『遺魂ー三島由紀夫と野村秋介の軌跡ー』（無双舎）が、
10月5日、発売だそうです。
「遺魂」は「ゆいこん」と読む。
雑誌『月刊タイムス』に鈴木さんが連載中の、
「三島由紀夫と野村秋介の軌跡」をまとめたものだ。

その『月刊タイムス』最新号を、鈴木さんから送ってもらった。
「三島由紀夫と野村秋介の軌跡」連載第63回のタイトルは、
「野村の自決が生んだ連載　自分の人生を変えた『週刊SPA!』の6年間」。
拙著『「週刊SPA!」黄金伝説』に言及している。
記事は以下の流れに沿って書かれている。

野村秋介の自決→『SPA!』が「今週の顔」で記事化→野村秋介事務所から抗議→話し合い→再取材して再度記事に→ツルシが野村秋介の著作を読む→鈴木邦男の著作に出会う→鈴木邦男の連載「夕刻のコペルニクス」が始まる

昨夜、鈴木さんから電話をいただき、
『月刊タイムス』の記事について話した。
鈴木さんは『SPA!』が再取材して再度記事にしたことに関して、
こんな発言をした。

「何百もある右翼からの抗議に対して、こんなにきれいに対処した例は希有ですよ」

以下、『月刊タイムス』の鈴木さんが書いた記事から、
その下りを引用。

〈読んで驚いた。間違った部分は訂正しながら、「自決の意味」は分からないと、きちんと自分（『SPA!』編集部／ツルシ註）の主張は通している。また、普通なら、「お詫び」と「訂正」と、その文字だけを大々的に出して、それで終わらせるが、そんな卑屈さはない。実に「美しい訂正」だと思った〉

当時、『SPA!』の編集長だった僕としては、
極普通に対処したつもりなのだが、
鈴木さんによれば、
右翼からの抗議に対する出版史上稀な対処なのだそうだ。

　　　　　　　　　　　　　　※

ワタナベ・コウの前代未聞のソーイング・ギャグ漫画、
第1部完結しました。
第2部開始まで、しばらくお待ち下さい！
↓
http://watanabe-kou.cocolog-nifty.com/blog/
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【ツルシカズヒコ情報】

◉ツイッター始めました。
http://twitter.com/k_tsurushi