ポチのクレヤン編集長日記:ポチことツルシカズヒコが書く身辺雑記

『エロス+虐殺』

今日はとてつもない人に会ってきました。
いや、会ってきたというのは大げさか。
実物のその方が動きしゃべる姿を見てきたのです。
サインまでもらってきました。
その方とは女優の岡田茉莉子さんです。

岡田茉莉子さんが、
『女優 岡田茉莉子』(文藝春秋社)という自伝を出版したのですが、
現在、ポレポレ東中野で「自伝刊行記念 回顧上映」をやっていて、
岡田さんのデビュー作『舞姫』(監督:成瀬巳喜男)上映後に、
岡田さんのトークショーがあったのです。

岡田茉莉子

『舞姫』は1951年の作品で、当時、岡田さんは18歳。
上映終了後、ステージに上がった岡田さんが開口一番発した言葉は、
「50年後の私ですいません」でした。
正確には58年後なんですが、感動しました。

僕は一番右端の通路側の席に座っていたのですが、
ステージに上がるために、
その通路を岡田さんが歩いてきて、
僕のすぐそばを岡田さんが通過した時点で鳥肌が立ちました。

ステージで30分ほど話した後、
『女優 岡田茉莉子』を購入した方に、
岡田さんのサインがもらえるということで、
『女優 岡田茉莉子』を購入し(すで1册購入済みなのに)、
サインをしてもらい、写真まで撮らせてもらいました。

岡田茉莉子さん

岡田さんが話している間、
一番後ろの席で旦那さんの吉田喜重監督が、
静かに見守っている姿も印象的でした。

吉田&岡田コンビの作品の中では、
今のところ『エロス+虐殺』が一番好きです。
好きというより、
僕の映画を観る視点を大きく変えてしまった記念すべき映画です。

この作品を観たのはひと月ぐらい前なんですが、
現在製作中のクレヤン11号の特集は、
『エロス+虐殺』に触発された内容になる予定です。