ポチのクレヤン編集長日記:ポチことツルシカズヒコが書く身辺雑記
内田魯庵「最後の大杉」その3
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※
内田魯庵「最後の大杉」は
名作の誉れが高いのですが、
その理由のひとつは
ビジュアルが浮かぶような文章だから、
というのもあるような気がする。
たとえば、こういう下り。
関東大震災後、
9月の前半は流言飛語が
飛び交う暗黒時代だったと
魯庵は書いているが、
そんな中、大杉栄はなに吹く風と
子供を乳母車に乗せて
自宅近辺を歩き回っていた。
それを魯庵はしばしば
見かけていたのである。
そして、魯庵は
こんなふうに書いている。
〈(大杉が)日に何度となく
乳母車を押しては
近所を運動していたから、
表へ出るとは番毎(ばんこ)に
邂逅(であっ)た。
遠州縞(えんしゅうじま)の湯上りの
尻絡(しりから)げで、
プロの生活には不似合いな
金紋黒塗(きんもんくろぬり)の
乳母車を押して行く容子は
抱(かか)えの車夫か門番が
主人の赤ちゃんのお守を
しているとしか見えなかった。〉
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「プロ」はプロレタリアートのことで、
それなのに成金趣味に見える
大杉の姿がすごく笑えるのである。
つまり、その姿が目に浮かぶような
文章なんですね。
遠州縞はクレヤン増刊1号
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伊勢木綿とテイストが近いようですね。
「金紋黒塗」をググっていたら、
こんなビジュアルがありました。
こんなテイストの乳母車って、
確かに趣味が悪いよねw
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