コウコラム:「服を買わない生活」の中で考えたアレコレを書きます

第886回 カモフラ特集で、生地の名前を覚えろよっ


今夜は、マリコ(仮名)ことマリちゃん
(イイ子&上手になってきたので、
呼び捨てからちゃんづけに昇格)が、
「せんせーの好きなお店の
センガンリョウのバッグが欲しー!」
と言って飛び込んでまいりました。

なんじゃ、センガンリョウって!

と思ったら、
「顔料プリント」のことでした↓

とはいえ、コウ先生も、
顔料プリントの特徴がわかっておらず、
ググってみました。

顔料プリントというのは、
色が繊維の中に浸透しないで
表面に付着しているプリント法。

染料プリントに比べて
製作工程が少ないのでコスト安とか。

(↑キャンバスと帆布は同じ織り方。
このビンテージ風綿麻、かわいいなあ)

で、
顔料プリントは染料プリントに比べて、
洗濯には強く、
日光で色があせたりもしない。

欠点としては、
染料プリントよりは発色が悪く、
生地の風合いが変わって
ゴワついた感じになる。

(↑スケアは、シーチングとほぼ同じ厚さで、
初心者にも縫いやすい生地です)

いや、それにしても、今年は、
カモフラージュが流行ってますね。

コウ先生もカモフラ大好きで、
いろいろ作ってますが、
いちばんのお気に入りは、
ポチさんに作ってあげた
ポケットたくさんのリバーシブルベスト
(クレヤン増刊3号掲載)かなあ↓
20141104_ph01

↑このベストは、表は、
カモフラ柄のフリース生地で、
裏はリップストップのナイロンタフタ。

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フリースとナイロンのリバーシブルは、
風を通さずあったかいので、
うちの寒がりじいちゃんこと、
ポチさんはこのベストが超お気に入り。

ちなみに、リップストップは、
英語の「rip stop」で、
裂け止め加工のこと。
うっすら格子の筋が入っているのが特徴。

(↑ナイロンは、家庭用ミシンで縫えますが、
跡が残るので、失敗できない、と思え)

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ついでにお勉強すると、
リップ rip は、
裁縫女子のありがたいお友達
「リッパー(ripper)」のリップよ。

リッパーは、曲がった縫い目を
ほどくのに使う道具だけど、
リップは「ほどく」じゃなくて「裂く」。

ボタンホールの穴を「裂く」のに使う、
って言ったほうがいいかもねー。

(↑ブロードは、ツイルやオックスより薄い)

ちなみに、
リップクリームのリップは「lip」。

ついでにお勉強しとくと、
リップクリームは和製英語だから、
英語でリップクリームは
「lip balm リップバーム」だよ。

わあ、さすが、コウ先生って、
東京外国語大学インパキ中退だわ!
わーい、中退!中退!

(↑8号帆布はわりと厚いので、
たくさん重なると家庭用ミシンではツラいが、
これはバッグにしたらかっこよさそう)

ハイ、
そんなカモフラ大人気の中、
「センガンリョウ」のマリちゃんも、
先日、カモフラのジャンスカを
完成させたわけですが↓
20141028_ph01

このジャンスカ、
カモフラ好きのお友だちに
生地を渡されて作ったもの。

(↑ポンチはしっかりしたニット地で、
わりと縫いやすい)

お友達は、身長167cmのコウ先生より
背が高いトールサイズなんだけど、
「せんせほど太ってはいない(@マリコ)」
という体型で、
具体的な数字を聞かずに
型紙を補正してあげた(←強調)
コウ先生としては、サイズが
いちばん心配だったんですがー。

無事に「入った」らしく、
超気に入ったお友達は、
「衿ぐりって素人は上手く
縫えないのよねえ」なんて部分指定で
マリコをおだてながら、
パチスロに行くのに着て行ったとか。

ポケットがなんとかカードを入れるのに
ちょうどいいわよ〜!って
感激してくれたんだって。

(↑これはあったかそう。
縁をメートラインでくるんでジャケットとか)

というわけで、
マリちゃんのカモフラ好きフレンド、
パチスロに着て行ったわよ記念に、
カモフラ生地を特集してみました。

マリちゃんでも上手に縫えた
ジャンスカの生地は、
綿100%のツイルという生地ですね。

ツイルは厚過ぎず薄過ぎず、
アイロンもきくので、
初心者には縫いやすい生地です。

ツイルと同じくらいの中肉で
扱いやすいのがオックス。

ツイルは綾織りで、
よく見ると表面に斜めのミゾが
走っています。

チノクロス、ギャバジンは、
ツイルとほぼ同じものと考えていいよ。

(↑ヘリンボーンのカモフラって珍しい!)

オックスは、オックスフォードの略で、
シャツ地のオックスフォードの厚い版。

平織りの一種、ななこ織りで、
よく見ると表面がブツブツした感じに
見えます。ブツブツと言っても、
凹凸があるという意味ではなく、
表面はツルッとして
やや光って見えるはず。

(↑シャツコールは、コーデュロイの中では
最も薄いタイプだが、家庭用ミシンで
初心者が縫うにはおすすめ)

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雑誌『hito(ヒト)』3号にインタビュー掲載

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Mサイズ信仰、リバティ族……
裁縫したいオンナたちの虚栄とプライド

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