第1092回　ポンチョブラウスとかバタフライスリーブとか

コウコラム：「服を買わない生活」の中で考えたアレコレを書きます

2015-05-22（金）

今日の「filerフィレ」さん新入荷品は、
50オンスインディゴデニムの
オーバーブラウスキット↓でしたが。

↑こういうほぼ四角で袖口が広いタイプを
着物の袖をとった形みたいってことから、
かつてはキモノスリーブとも呼びましたが、
今、キモノスリーブって呼び方は
しないんでしょうかね。

オーバーブラウスの型紙↓のみの見本は、
レース生地です。同じ型ですが、
生地が変わるとずいぶん雰囲気が違う。

オーバーブラウス型紙
価格：1,080円（税込、送料別）

「filerフィレ」さんのオーバーブラウス↑は、
カフスがついてひと手間かかっていますが、
この類いのほぼ四角のブラウスで
袖口が広いタイプは、
フレンチスリーブとか、
ドルマンスリーブとか、
バタフライスリーブとか、
さまざまな呼ばれ方をしつつ、
今年、すんごい出てますね。

下北沢の街のウインドウでも、まあああ、
たくさん並んでますよ。

80〜90年代の、いわゆるバブルのころは、
パターン（型紙）の複雑な服がたくさんあって、
解体しないとパターンがわからないってのが
ずいぶんあったように記憶しています。

実際に服を自作するだけが
服の知識や製造技術を得る機会ではなく、
高度な技術で作られた既成服を見たり、
身につけたりすることからも、
モノ作りの知識や技術は得られたでしょう。

とはいえ、
高度な技術を生み出せたバブルな時代を
単純にいい時代だったと言い切ることは
できないけど。

最近の既成服は、
解体しないでもパターンがわかるというか、
パターンなしで作れる服ばかり。

機会文明に対するアンチを反映しているとか、
癒しを求める気分だとか、
ファッション評論家は解説するのかもしれませんが、
簡易なパターンの既成服を流行させている
最大の原因は経費節約だろうと思います。

専門職であるパターンナー
（あるいはデザイナーもか）の人件費を
節約してるからじゃないかと。

そういう経費的な側面からの選択を、
70年代風やハンドメイド風が流行、
みたいに言って売っているんじゃないかと。

あと、ふんわりゆったりなシルエットで、
サイズ展開を減らすってのも
経費節約になるんだろうね。

まあまあ、そんなことはともかく、
暑くなってきたんで、
ポンチョブラウスとか
バタフライスリーブとかの
袖口ヒラヒラ系の服が目につきますね。

「filerフィレ」さんの型紙で言うと、
たとえば、こんな袖のブラウスとか↓

スカラップ好きのアタシとしては、
↓こういうポンチョブラウスは好きです。

バタフライスリーブで検索すると、
袖つけなしのポンチョブラウスも多いけど、
こういう↓袖つけのあるバタフライもある。
このくらいになると
フレアスリーブと呼んだりもしますね。

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