『沢村貞子 波乱の生涯』(中島信吾著 岩波書店)を読んだ。
沢村さんの夫は大橋恭彦さんで、
(大橋さんが夫という呼び名を嫌い、トノと呼んでたらしい)
大橋さんとは彼が死ぬまで約50年連れ添った。
女性の評伝本で私が最も興味を持つのは、
その女性が夫になった男性とどうやって知り合ったかのくだりだ。
生涯独身だった有名人の評伝はあまり読まない。
というか、独身だったと知った時点で急速に興味が失せる。
最近なんだか、30代くらいの独身の女性から
(そのほとんどが婚活中だとか、結婚したいんですよおと言う)
「どうやって知り合ったんですか?」と聞かれる機会が多い。
私もポチといっしょになる前は
(28歳でいっしょになったから25歳くらいのころ)
年上の既婚女性に同じ質問をよくしていた。
すごくよくしていた。結婚したかったからだ。
私とポチは未入籍なので、「みんな」のしたい結婚とは
かなり(ちょっとか?)違う結婚だと思うけど。
でも、ああいう質問をして回答を得て対策を立てて結婚「できた」、
のだとは思わない。
偶然、結婚できた、がいちばん適切な気がする。
役に立たないのに「どうやって知り合ったんですか?」
と質問していたわけだ。
その上、もう別に結婚したいわけでもないのに、
ほかの夫婦がどうやって知り合ったかはわりと興味がある。
どういうわけだ。
そういうことにオンナは興味があるもんなのか。
興味のない人もいるだろうから、
そういう質問をしたがるオンナたちになにか共通項はあるのか。
