コウコラム:「服を買わない生活」の中で考えたアレコレを書きます

第1498回 サマーウールにサージにセル


Instagram



今日のコウ手芸部、
兵庫・西宮に実家にあるNさんから、
帰省のついでに京都の「弘法市」
行って来た話を聞きました。

「弘法市」というのは、
五重塔がある東寺(とうじ)境内で
毎月21日に開かれる骨董市で、
関西では「弘法さん」と呼ぶらしく、
着物や帯がたくさん売られているんだそうです。

ミシンで着物を2枚縫ったNさんは、
「弘法さん」で、
サマーウールのお着物を2,000円で
買ったそうです。

サマーウールは、
クールウールとも呼ばれる
夏用のウール生地です。

織り方別に、
トロピカル(綾織り)、ポーラ(平織り)
などの名前をついているものも、
ざっくりまとめてサマーウールと
呼ばれたりします。

サマーウールの素材には、
ウール100%のもの、
ウールにシルクが混ざったもの、
ウールにナイロンやポリエステルの化繊が
混ざったものがあります。

しわになりにくく、
適度な重さがあるので垂れ感があって
きれいなシルエットを出すことが
出来るのが特徴です。

ウールサージ先染めストライプ
価格:216円(税込、送料別)

さて、
ウールのひとえ着物、
1938(昭和13)年生まれの私の母は、
「セル」と呼んでいました。

「セル」の語源が、
英語の「serge サージ」であり、
意味は「綾織り」であることは、
よく知られていますが、
文化出版局1984年発行
『服飾辞典』によると、
「serge」の語源は、
ラテン語で絹や蚕を意味する「serica」
とあります。

さらに、weblioでsergeで見ると、
ラテン語「serica」には、
やや見下した(vulgar)ニュアンスが
含まれているようです。

その理由は、wiki「セレス」の項目で。

というわけで、
「serge サージ」は、
もともとは絹地を指したんでしょうが、
絹のような光沢を求めてウールで織った生地を
サージと呼ぶようになったと思われます。

「綾織り」生地の特徴は、光沢があることです。

生地の名前には、
原産がアジアの絹や綿だった生地を
真似したことに由来するものがわりとあって、
世界史なんだよねええ。

*********************
コウ先生の楽天お気に入りリスト↓
●着物JAPANリスト
●洋裁手芸リスト
●キッチン器リスト
●ミシンリスト
●猫リスト
●美容リスト
●食リスト
●靴リスト
●雑貨家具リスト
*************************

コウ先生のLINEスタンプ第3弾
「猫のマリコ」堂々発売中!

14
(↑クリックすると販売ページに飛びます)

*********************
コウ先生画、LINEスタンプ発売中です!
↓クリックすると購入ページにリンクします。
banner01_300px

banner02_300px

iPhoneでのLINEスタンプの買い方はこちらで!
 

*********************
コウ手芸部
コウ手芸部Google+
ワタナベ・コウの子ども手芸教室
●FB裁縫女子宣言!
●FB「裁縫する女」と近代日本
ワタナベ・コウの楽天myページ
クレヤン放送局

*********************

*********************
2014/10/21に開催された、
ワタナベ・コウの和光大学での講演
「裁縫する女」のジェンダー・ポリティクス」の、
当日配布資料のpdfファイルです↓
「裁縫する女」のジェンダー・ポリティクス
*********************
雑誌『hito(ヒト)』3号にインタビュー掲載

●「サイゾーウーマン」インタビュー↓
Mサイズ信仰、リバティ族……
裁縫したいオンナたちの虚栄とプライド

●文筆家の近代ナリコさんの『裁縫女子』(リトルモア)書評↓
http://bit.ly/fHvj35