第1752回　ボー・ティの美しいデザイン

コウコラム：「服を買わない生活」の中で考えたアレコレを書きます

2017-06-13（火）

今日のコウ手芸部では、
マレーシアのキャメロン・ハイランドに
行って来たというYくん（40代男性）から
ボー・ティ（BOE TEA）をいただきました↓

ちなみに、Yくんは、
コウ手芸部に通って一年になるそうですが
（コウ先生の認識では通って実質三カ月じゃ！）、
今日の製作物は、Tシャツです。

「ヒマつぶしに来てるだけだから、
あなた、ちっとも上手くならないわね」
とコウ先生に毒づかれているYくん。

ま、それはさておき。

＊

日本でも、高級スーパーなどには
売っているらしいボー・ティですが、
私自身は今回、はじめてその存在を
知りました。

美味しかったのはもちろんですが、
注目したのは、
パッケージ・デザインの美しさ。

写真のものは、
ライチとバラのフレーバーティですが、
ピンクとグリーンは、
ライチの外皮とバラの花の色でしょう。

絶妙なCMYK配合での色作りで、
その暖かみのある色合いは、
東南アジアの湿度と温度を
イメージさせます。

そして、
ピンクとグリーンの地色の上にのった
ゴールドの地紋は、
紅茶の葉を摘む女性を
デザイン化しています。

女性の頭には、三角の編み笠、
背には編みカゴ。

東南アジアの生活用具に
「美しい」という視線を送ることが
できるのは「西洋の視線」です。

＊

デザインとは、そもそもが、
「上から目線」のものです。

このパッケージデザインは、
東南アジアという土地と、
女性という人間を
「上から目線」で眺めてモノ化し、
単純化しているわけですね。

美しいデザインは、
「征服者の視線」を必要とする。

20世紀がデザインと戦争の世紀
であったことを思い起こさせる
大変美しいパッケージです。

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