週刊ポチコラム:ポチことツルシカズヒコが雑誌批評などを書きます

さようなら、電脳マヴォ vol.1


4月20日、電脳マヴォ編集長からメールが届きました。
私は電脳マヴォの副編集長で
株式会社ホップ・ロウの代表取締役だったのですが、
4月20日付けでその役職を解任するという通告でした。


4月20日のコウコラムに関して、
多くの電脳マヴォ関係者の方や
古くからの友人知人の方たちから、
メールやメッセージをいただきました。
まず、お礼を申し上げます。

コウはPTSDのためか、涙が止まらない、
動悸がするなどの症状をきたしておりますが、
まあ、今は少し落ち着きを取り戻しつつあります。
私もできうる限りのケアをするつもりです。

そもそもコウがなんでこんな目に遭ってるかと言えば、
私が電脳マヴォ編集長の依頼を受けて
仕事をすることになったからです。
申し訳ないです。

具体的に今、すべきことは、
彼がしかるべき病院に行き
診察してもらうこと。
これしかないと断言する人が
圧倒的な多数派です。

彼はマヴォのコンテンツを増やし、
ユニークユーザー数を増やし、
マネタイズしたいと考えているようですが、
今の状態ではそれは不可能に近いと思います。

今の彼の状況では
有能な協力者を得ることが難しいです。
お金の問題だけではないです。

彼と仕事をすると、
誰もがストレスを抱えてしまいます。
その原因の最大のものは、
彼が実務作業がまったくできないからです。

私がマヴォに関わった1年半の間だけでも、
彼の元から去って行った有能な編集者、
デザイナー、作家さん、少なくありません。

実務作業ができないのも、
人とうまくコミュニケーションを取れないのも、
病気だから仕方がないのだけれど。
でも、そういう彼が編集長をやるのは、
やはり無理があるのでしょう。
健常者でもメディアの編集長を務めるのは
フツー「激務」ですから。

彼は企画立案者ではあったと思います。
実務をやらないから、
いっぱい企画が思い浮かぶ
という面も多分にあったはずです。

ネット雑誌の利点でもあり、そして怖いのは、
紙の雑誌のようにページ数に縛られないことです。
ネット雑誌はいくらコンテンツ(ページ数)を増やしても、
紙の雑誌のように紙代や印刷費のようなお金は掛かりません。

ただし、当然ですが実務作業の量は増えます。
彼以外のスタッフが激務になるわけです。
そのへんのスタッフへの配慮も
彼は不足していたように思います。
病気だから仕方ないんですが。

彼は私に仕事を依頼する際に、
こんなことを言いました。

「かつて私と仕事をした人はすべて私から離れていきました」
「こんな私ですが、ツルシさん、お願いします」と。

残念ながら、私もワタナベ・コウも
彼から離れる結果になってしまいました。
さようなら、電脳マヴォ。

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