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中川右介著『山口百恵 赤と青とイミテイション・ゴールドと 』
（朝日文庫）読み続けています。

百恵のデビューから引退まで、
1年ごとに章立てされているのだが、
以下、僕が思ったことや当時の記憶です。

百恵デビュー2年目の1974年。
『ひと夏の経験』『赤い迷路』『伊豆の踊子』、
デビュー2年目にして百恵は歌、
テレビ、映画の確固たる地盤を固めてしまった。
長島茂雄引退の年で、
僕は浪人中で仙台の予備校に通っていた。
5月、父が脳溢血で急死。

百恵デビュー3年目の1975年。
僕は大学に入学。
サイゴン陥落。
篠山紀信がセーラー服の百恵に
ホースで水をぶっかけて撮影した写真が
週プレに掲載された。
その写真、大学のクラスで話題になっていた記憶がある。

百恵デビュー4年目の1976年。
阿木耀子＆宇崎竜童〈横須賀ストーリー〉の誕生だ。
百恵は映画が共同作業であり、
だからおもしろいという考えのようだ。
とすれば、引退しなければ大女優になれたのだろうが、
どいうタイプの女優になっていたのだろう。
高峰秀子？

百恵デビュー5年目の1977年。
百恵ちゃん『霧の旗』に出演。
彼女が銀座の高級クラブの
ホステスをするシーンがある。
中川右介の以下の記述に注目した。

〈とにかく山口百恵がひたすら美しい。
とくに高級クラブのホステスとして
和服で登場するシーンは息を呑む美しさで〉

このとき、百恵ちゃんは18歳。
僕はホステス役にはちょっと
無理があると思うのだが、
監督の西河克己も「完成された女優への第一歩」
となる作品であると彼女の演技に高い評価をしている。

※
5/23に『山口百恵　赤と青とイミテイション・ゴールドと』
刊行記念イベントが開催されます。

僕もゲストでお呼ばれされました。
同書は膨大な資料を駆使して書かれている。
資料の集め方とそれをどう使って書くのか？
私もぜひ聞きたい。
物書き志望の方、必見必聴ですよ。

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