ポチのクレヤン編集長日記:ポチことツルシカズヒコが書く身辺雑記
平塚らいてうの人の悪さ
★「伊藤野枝 1895-1923」連載中 ↑クリックすると目次です。
文:ツルシカズヒコ 絵:ワタナベ・コウ
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「伊藤野枝 1895-1923」
第33回「悧巧(りこう)」をアップしました。
青鞜社の小林哥津(かつ)と
『青鞜』の発行発売を代理している
東雲堂書店の若主人、
西村陽吉とのロマンス。
そこに悪戯心が働いて
入り込んだ平塚らいてうという図式である。
青鞜社の社員にとって
恋愛は大事な自己表現だった。
なぜなら、
親の決めた相手と結婚するのでななく、
自分の意志によって恋愛結婚するのが
アンコンベンショナルなことだからだ。
野枝はらいてうの
人の悪さに注目しているが、
確かにそれは事実かもしれないが(笑)、
こういう見方もできるかもしれない。
らいてうは哥津に物足りなさを
感じていたのではないだろうか。
自分より8歳も若いのに、
コンベンショナルなものにとらわれて、
ぐずぐずしていることにだ。
好きな相手なら、危険も顧みず、
その人に飛び込んで行くくらいの
大胆さや強さがないとダメだと、
らいてうは思っていたのかもしれない。
青鞜の女なら、そうするべきだと。
なにせ、
雪の塩原で心中未遂事件を
起こすような人なのだ、
らいてうは。
その点、らいてうは野枝の大胆さを
高く評価していたに違いない。