ポチのクレヤン編集長日記:ポチことツルシカズヒコが書く身辺雑記

『青鞜』を資金面で支えた荒木郁子


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「伊藤野枝 1895-1923」連載中 ↑クリックすると目次です。
文:ツルシカズヒコ 絵:ワタナベ・コウ

FB「裁縫する女」と近代日本

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「伊藤野枝 1895-1923」第26回「南郷」
ワタナベ・コウの絵が入りました。

中尾富枝著『「青鞜」の火の娘
荒木郁子と九州ゆかりの女たち 』の
荒木郁子の章を読みました。

神田区三崎町で
「玉名(ぎょくめい)館」という旅館を
経営していた荒木は、
『青鞜』を資金面で支えた
功労者と言われています。

荒木は妖艶で「男好き」のする
容貌だったとも言われ、
男性遍歴も達者な女性だったようです。

荒木は青鞜時代から
伊藤野枝と親しかったし、
辻潤とも深い親交が
晩年まで続きました。
辻が晩年、頼りにすることができた
数少ない人のひとりが荒木でした。

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辻もアルコール依存症でしたが、
荒木の晩年もそうだったようです。

そして辻も精神を病んでいた
時期がありましたが、
荒木の最晩年は本物の
発狂状態だったようです。

荒木は1942年、死去、52歳でした。
辻はその2年後に鬼籍に入りました。

荒木は発狂して死に、辻は餓死でした。
泣けてきます。

軍国一色の時代がふたりを
まったく必要としなくなり、
そしてふたりもそんな時代に
生きている意味をまったく
見出せなくなったのでした。

ちなみに女優の
荒木道子(荒木一郎の母)は
荒木郁子の姪です。



10/21に開催された、
ワタナベ・コウの和光大学での講演
「裁縫する女」のジェンダー・ポリティクス
無事終了しました。

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講演内容のpdfファイルです↓
「裁縫する女」のジェンダー・ポリティクス

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