ポチのクレヤン編集長日記:ポチことツルシカズヒコが書く身辺雑記
乞食の名誉
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文:ツルシカズヒコ 絵:ワタナベ・コウ
伊藤野枝の思想に
決定的な影響を与えたのが
エマ・ゴールドマンという女性です。
ゴールドマンの著書
『Anarchism and Other Essays』を、
たぶん原書で読んだ18歳の野枝は、
冒頭のこの部分にまずグッときました。
Propagandism is not,
as some suppose, a “trade,”
because nobody will follow a “trade”
at which you may work with
the industry of a slave
and die with the reputation of a mendicant.
The motives of any persons
to pursue such a profession
must be different from those of trade,
deeper than pride,
and stronger than interest.
野枝はこう訳しています。
〈伝道はある人の想像するように
「商売」ではない。
なぜなら何人でも
奴隷の勤勉を以て働らき、
乞食の名誉を以て死ぬ
かもしれないような「商売」には
従事しないだろう。
かくのごとき職業に
従事する人々の動機は、
ありふれた商売とは違って
いなければならない。
誇示よりは深く――利害よりは強く――〉