ポチのクレヤン編集長日記:ポチことツルシカズヒコが書く身辺雑記
東京砲兵工廠
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文:ツルシカズヒコ 絵:ワタナベ・コウ
【伊藤野枝 1895-1923】
第77回「憐憫」アップしました。
野枝が社会学の勉強会に出席したのは、
ちょうど100年前の1月です。
野枝の帰宅は深夜になり、
しかも雪が降りしきっている。
春日町(かすがちょう)の電車の
停車場でまた吹雪の中に取り残された野枝。
「長い砲兵工廠の塀の一角に沿って、
およそ二十分も立っている間には、
体の真底から冷えてしまった」
と、野枝は書いてます。
砲兵工廠(ほうへいこうしょう)は
武器を製造する工場ですね。
東京砲兵工廠は今、
東京ドームがあるあたりに
あったようですが、すごい。
〈水道橋から春日町、
さらには中央大学理工学部
あたりまで続く高い柵や煉瓦塀に
かこまれた約10万坪の
広大な地域を占めていた〉